夜に塗れて feat.知声

夜に塗れて feat.知声

ボカコレ夏ルーキー参加曲 初投稿でボカロ初作曲です。以下歌詞、↓物語もありますinst https://www.dropbox.com/scl/fi/jw5zmb2adx6b2of78nqsg/inst.m4a?rlkey=8aydhyfzwaa9gpat88p03zexx&e=3&dl=0 家を飛びした 午後10時夜を掻き分けて 歩く過去も未来も期待も絶望も全部置いてきた群れに流された 4番線電車に揺られて 羽を伸ばした居場所を求めて彷徨う 亡霊のように薄汚れたくらいがちょうどいい綺麗被った言葉なんかこの心を溶かせないんだこの手から溢れた救いも帰る場所もない君も投げられた賽の黒目を数えて遠い光への憧憬も全て放り捨てた先で夜を呑んで街へ飛び出した 0時過ぎ缶を蹴飛ばして 潰す虚しく響いた金属音 理性は崩れ去った綺麗なもの汚れたものも全て塗りつぶしてしまってそんな世迷言さえ救いなんだ奈落の底の砂の味も捨てたはずだった憧憬も一時も脳裏から離れなくて一寸先も闇なら夜の中這いつくばってその先で僕はこの手からこぼれた救いも底から見上げた景色もせいせいするほどの暗い夜空で届かなくても叫んでいよう声も枯れたその向こうで夜に塗れて【眠らない街の隅で】エピソード1:夜に塗れて響く実父の怒声、散乱するビール缶、何もできないまま痣だらけの僕(少女)、本来暖かいはずの家が、ここでは戦慄の場に変わる。しばらく耐え忍んだ末、あの男の感情の嵐が去った。酔いが深まり寝静まった隙を見計らい、嵐の再来の前に急いで身支度をした。警察に行けばあの男からの報復を受けかねないと考えた結果、中指を立てて決別した後にただひたすらに遠くに逃げることにした。もう戻らないと誓って、夜の中をかき分けて歩く。一握りのお金と画面のひび割れたスマホだけを持ち、それ以外はあの家に全てを置いて。実際同じ境遇に立たされている人は決して少なくない。児童虐待の対応件数は2023年過去最大の約22万件だそうだ。僕は年齢的には児童と呼べない境界線を超えた年齢だが、かといって女性とはっきり言えるほど大人でもない。それでもこうした瞬間も、きっと同じ誰かが冷めた巣を抜け出して居場所を探しさまよっているのだろう。そんな同士に思いを馳せながら、夜にも関わらず数多の光が灯る方へ向かった。夜が深く飲み込んだ街の中に溶け込んでいき、僕は次第に夜に塗れていった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42588665