ピアス / AIきりたん

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キネノベ大賞9応募作品【テーマ1:『世界で一番優しい嘘』より】魔王軍との長き戦いの果て、ようやく取り返した王女は全ての記憶を失っていた。滅びた祖国の事も、もういない王国の人々の事も、側近の兵士である私の事も。魔王は倒したが、もはや祖国は地図になく、そこに住む者はどこにもいない。生き残ったのは私と王女だけだった。「ご、ごめんなさい。あたし、何も覚えていなくて……もしかしてあたしの知り合いの方ですか?」申し訳なさそうに私の目を見る王女に、私は少しだけ微笑んで。「いいえ、私と貴方は初対面です。ですから……はじめまして、これからよろしくお願いします」■テーマの解釈本テーマに求められる楽曲は叙情的で温もりのあるエンディングテーマであった。「二人の今後」を描くとして、読者や視聴者が求めるものが「救われた王女の心情」であると思い、なおかつ、作中の主人公である兵士の心情は作品内で十分に示されているであろうという点を想定して王女視点の歌詞を書いた。イラスト内では記憶を失っているにも関わらずドレスを着ているので、王女が王女であるために施されてきた教育、生活習慣は忘却されておらず、魔王軍にとらわれていた期間などの限定的な範囲での、心因性の記憶喪失になっている考察した。イラストの瞬間は記憶を失った混乱が見られるが、その後日談では当たり前に行っていた習慣への疑問と、どうにかしなくてはと奔走する主人公が居るという現実から、次第に主人公に協力したいと思うようになるのではないかと考察し、王女の心象変化を表現した。■制作クーラP( https://twitter.com/tristar0206

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42716555