月華炯々 feat.歌愛ユキ

月華炯々 feat.歌愛ユキ

戦や生、蛮勇や略奪が表面上であれば、性と死、煩いや喪失はその裏面であり人間性の深層でもある。事起きた後、全てが終わった後、”それ”は一体何を思っているのだろうか。いつでも”それ”は歴史の裏面に隠れ、世界を照らす夥しいとも形容できるほどに沸く陽の性質に人の目は眩み、”それ”は眼中になかった。[判読不能]”対称性の崩壊”という仮説が宇宙規模である様に、物事には必ずしも少数派がいて、[判読不能]遷り行く世界で、次第に信仰は迫害され廃れた。オアシスは塵の海と化し、彼らの利用した慕ったとこおとめは大淫婦などと罵られるようになり、最終的にそれは[判読不能]しかし”それ”は宵闇が世界を覆う時こそ輝き、陰といえど闇世の光。人を暗澹たる思考へと誘う静寂と”その”薄明かりが、よるにいきるものを照らし殺さぬように包み込む。忘れてはいけない。”それ”が常闇では光な様に、全ての物事は両義性を孕んでいるということを。そしてふと思ってしまう。包み込むような”その”ぬくもりは、そもそも一体何に向けていたのだろうかと。「泣かないで、泣かないで。」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43432405