平均律では味わえないハーモニーがあります。7リミットの純正律ハープ曲集 

平均律では味わえないハーモニーがあります。7リミットの純正律ハープ曲集 

7リミットとは音程の比率をに使われる素数を7以下に制限することで、このリミット手法はアメリカの作曲家ハリーパーチが使い始めました。ハリーパーチは11をリミットとしていましたが、本人も著書「ある音楽の起源」の中で言うように、そのリミットを設けた論理的な必然性はなく、ただの気まぐれだと言っています。この用語は微分音や純正音律の愛好家の中ではよく知られているため、私も時々使うのですが、実際は私の音律はリミットという概念を用いずに製作しています。私の音律も、無限にある音の組み合わせから手頃な数の音程を選択する必要がありますが、その際、使われる素数の置きさではなく、自然倍音列の何オクターブ目までを使用するか、で制限を設けています。現在進行中のハープのシリーズでは、32倍音から64倍音、つまり自然倍音列の6オクターブ目に含まれる音程比で作られた音律が使われておりこれは第七倍音の特徴的な響きがよく聞き取れるのですが、実際にはそれ以上の素数も含まれていますので、7リミットと呼ぶのは正確ではないかもしれません。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43483562