【初音ミク】剪

【初音ミク】剪

剪り揃えられ 供えられた 某に誰か 花を手向けて凍てつく水道水が管 通る度 食いしばる何度も開く傷 生殺し白けた空から 降る遺灰瀬に融け 消える 細雪散って逝くのを恐れて 頻りに芽を出して 咲いた日々(明日に萌やす 意志)陽の温もりに 枝をのばし競り合う 緑 いずれ刈られ、断つ。鴨の羽色のオアシスに突き刺す八重のゼラニウムフリルを纏い頭蓋の花瓶に 生けられて水辺で咲かせた 命 腐り落ち蛆に食われていく庭先で 飲まず食わずの蝶が死ぬ夢を見るまだらに葉脈が 滞る度憂き 師走花弁を蹴散らした 山颪然らば もう 紅は 雪ぎたい瀬に融け 消える 細雪若葉の色を忘れて 次第に先細る バイタリティ(霞と化す 意思)陽は燻って 影 落とし競り合う 緑 今は土に伏す。鴨の羽色のオアシスに突き刺す八重のゼラニウムフリルを纏い頭蓋の花瓶に 生けられて水辺で咲かせた 命 腐り落ち蛆に食われていく庭先で 飲まず食わずの蝶が死ぬ夢を見る鴨の羽色のオアシスに突き刺す八重のゼラニウム白装束を纏い頭蓋の花瓶に 生けられて水辺で咲かせた 命 腐り落ち蛆に食われていく庭先で 飲まず食わずの私が死ぬ現を支柱を這い登る蔦葉先は指し示す 末 ー未来ー自重で項垂れる枝刃先が刺し 示す 末 終い。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43497156