東北きりたん「東京唱歌」(明治40年)

東北きりたん「東京唱歌」(明治40年)

京都市歌や大阪市歌の制定をうけ、明治40年(1907)に東京市が制定した「東京唱歌」です。歌詞が公募され小学教員の宮本晋の詞が選ばれましたが、「杜撰な市歌」などと制定当初から世間の大バッシングを受けました。・小学生向けの教育唱歌とはいえ、事実の羅列にとどまる冗長な歌詞、・千代田城が宮城と改名したかに見える不正確さ、・停車場の名前などすぐに変わるものを歌いこむ、・世界の大都市には及ばない等、市民の自信涵養に繋がらない表現などなどが不評で、事実上の封印・撤回に追い込まれてしまいました。有名な諷刺雑誌『東京パック』でも揶揄されていることから、相当話題になったのでしょう。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43516960