呪われた古城での幽霊体験

呪われた古城での幽霊体験

昔、ある友達がヨーロッパをバックパックで旅してた時の話だよ。その友達、古いものに激しく興味があってさ、特にお城にね。だから、ある古城を訪れたんだ。でもね、その城は地元の人たちに「呪われてる」と噂されてたんだわ。友達は全然気にせず、昼間に城を探索したんだけど、夕方になって、もうちょっとだけこの雰囲気を味わいたいって思って、日没後も城に居座ったんだよね。周りはもう真っ暗で、少し寒い風が吹きぬける。ロマンチックというよりゾッとする感じ。城の中は迷路みたいで、彼は少し迷ってたんだ。そしたらふと、遠くの廊下の端で一瞬だけ白いドレスの女性の姿を見たんだって。彼女は壁の向こうに消えていった。友達は「この城、ガイドいたっけ?」とか思いながら、興味本位でその方向に進んでみたんだ。 廊下を抜けて小さな広場に出た時、再びその女性が! 今度ははっきりと。彼はもうテンション上がって「おい!」って声をかけたんだけど、女性は応えることなく、また壁の向こうに消えていった。その壁、どう見てもただの壁で、通れるような感じじゃなかった。彼が壁に近づいて触ってみたその瞬間、冷たい手が背中をスッと撫でたらしい。振り返ると誰もいない。友達はもうゾッとして、走ってその場を飛び出したんだって。後で地元の人にその話をしたら、「ああ、それは城の幽霊だ。彼女はずっとここにいる。そして壁の向こうに連れて行きたがるんだ…」って。友達はその夜はほとんど眠れなかったんだって。なんてったって、呪われた古城で幽霊と対面しちゃったんだもんな。それ以来、彼は「夜の城はナシだ」と誓ったんだ。怖いって学ぶにはね、絶好の体験だったみたい。まだお城のことが気になってさ、翌日また行ったんだよね。でも昼間に行っても、あの女性の幽霊の噂はどこにでもあった。友達は地元の古文書を漁って、その女性が何者かを調べ始めたんだ。なんと、その幽霊はお城の主の娘だったってことがわかった。でもさ、その娘、生きてるときに不幸な恋に落ちたんだって。お城から逃げようとしたけど、壁の中に閉じ込められてしまって、そこで亡くなっちゃった。その日の深夜、友達がホテルの部屋で就寝しようとした時、眠りかけたときだよ。ふわ〜っと白いドレスが部屋を舞うのが見えたんだ。彼は恐怖で目を閉じた。でもね、その後彼の耳元で囁く声が聞こえたんだ。「私を連れ出して…」ってね。友達はもう目を開けたくなかったけど、無理やり目を開けた時には部屋には誰もいなかったんだ。ただ、床には薄く残るドレスのえりもとに書かれた名前が…。翌朝、彼は急いでそのホテルを後にしたんだけど、何か重いものが心に引っかかってる感じがしてたって。もう一度あの城に行くことはなかった。#ホラー#恐怖#怖い話

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