けものフレンズ3シマリスフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3シマリスフレンズストーリー_km3

はなむけの1話#00:182話#07:193話#16:15ロシアから中国、朝鮮半島、そして北海道にかけて、小型のリス科に分類されるシマリスが生息しています。シマリスの背中には、薄茶色と黒色の線が交互に並んだ特徴的な縞模様があり、名前の由来となっています。彼らは、地面の下に巣穴を掘って生活しています。シマリスの巣穴は、地下約1.5から2mの深さに達し、冬場には冬眠するための寝室、食べ物を貯めておくための貯蔵庫、そしてトイレなど、いくつかの部屋に分かれていることが知られています。秋になると、松の実や木の実を頬袋いっぱいに入れて走り回り、冬支度に大忙しです。彼らはなんと、体重の20倍にもなる3kgもの食料を貯蔵庫に貯えるから驚きです。シマリスは、テレビや絵本で人気が高いだけでなく、科学研究でも大きく注目されている動物なんです。例えば、彼らの冬眠に関する研究は、睡眠の謎や低体温下での臓器の保護といった、人体の謎の解明にも通じると期待されています。シマリスの研究が、人間の医療分野の発展に貢献しているなんて、驚きですね。また、森の中で暮らしているイメージの強いシマリスですが、実は街中の公園でも目にすることができます。面白いことに、最近の動物行動学の研究から、都会っ子のシマリスは、森で暮らすシマリスよりも、穏やかな性格をもち、ストレスを受けにくい生活を送っていることがわかってきました。街では、人の与えるエサが豊富にあったり、キツネや猛禽類など森で出くわすような天敵が少ないからだと考えられています。彼らのライフスタイルに着目すると、私たちの新たな都市型ライフスタイルの参考になるかもしれませんね。かつて、シマリスは中国や朝鮮半島からペットとして持ち込まれ、北海道や本州の一部地域で放されてきました。現在、その生き残りが繁殖に成功して定着してしまっています。そのため、固有の野生動物や生態系への影響が懸念されています。誰もが一度は見たことがある、アニメや絵本の人気者シマリス。その愛くるしい姿は、人々に癒しを与えてくれるだけでなく、人間と野生動物の関わりについて考え直す大切なメッセージを発しているのかもしれません。【野生動物研究者 内田 健太 フォト解説より】

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43717307