「思ったより、内宮まで遠いね……ふふ、大変……」そう言いながら苦しむ広の横でお守りを買った。「プロデューサーも、神様にお願いとかするんだね。意外。」「そういうときもあります。その上、今回の旅行はあなたのトレーニングも兼ねているんですよ。」「流石プロデューサー、抜かりないね。」「光栄です。さて、そろそろ内宮に着きますよ。」篠澤広と共に賽銭箱に10円を入れ、手を合わせた。「篠澤さんも、こういう作法はしっかりやるんですね、少し意外です」「プロデューサー、ひどい。」「いえ、そういう意味では無く『神様に願うのは、合理的じゃない、よ。』と考えているのかと」「わたしのまね?……ふふっ。」「違うよ。わたし、神社に行った記憶があまりなくて、やってみたかったから。少し勉強した。」「……なるほど。ではそろそろおかげ横丁の方に行きますか?とは言ってもまだ朝なのでどの店も開いてないと思いますが。」「プロデューサー。わたし、もう開いてる店、知ってる。」 そう言いながら歩く広についていくと、「赤福」の看板が見えてくる。 赤福本店は参拝客に合わせ5時から店を開けている。「よく知ってましたね。来たことはないでしょう?」「うん。調べてきた。 …………デート、だし。」「……」「珍しい。プロデューサーが照れてる。」 そんなこんなで店に着いた。まだこんな時間だというのに、存外人が集まっていた。赤福を2つ頼んで、座敷にふたりで座る。暫くして、赤福とお茶が盆に載って運ばれてくる。「……」「……プロデューサー、何?そんなに見られると、恥ずかしい。」「お餅なので少し心配をしてまして。普段花海さんが作るペースト状のものを食べているので。」「プロデューサー。流石にお餅くらいちゃんと食べられる。」「……そうですか。」 赤福を(無事?)食べ終わり、二人は帰路につく。「さて、やる事も終わりましたし、明日の朝からまたレッスンですね。」「そう。……筋肉痛、大丈夫かな。」「ある程度レッスンにはついてこれるようになりましたが、まだまだ体力に課題は多いようですね。」「流石プロデューサー。厳しいね。……がんばる、よ。」共に歩む日々は、まだ続く。