ご視聴ありがとうございます。前から出てみたかったボカロ民族調曲投稿祭にこの度参加させていただきます、Strand-Slopeと申します。民族調というよりは「民族楽器を使った曲」なのかもしれませんが、ファンタジー感あふれる物語音楽を作ってみました!竜と女の子の織り成す、優しくてちょっと切ない、絵本のような物語。拙い出来ではありますがお楽しみいただけますと幸いです。オフボ→ https://piapro.jp/t/pcyL 作詞/作編曲/Mix&Mastering/MV:Strand-Slopeイラスト:Stable Diffusionその他素材:イラストAC様 https://www.ac-illust.com/ 【以下お話の一部】風がそよぐ深緑の草原そこにひとりぼっちの老いた竜がいましたボロボロになった鱗と穴の開いた翼じゃ何処へも飛び立てはせずただ空を見上げるばかりそんなある日 竜の前に迷い込んだ女の子が不安気な顔をして現れました「ねぇお嬢さん こんな所で何をしてるの?」しゃがれた声で けれど優しく竜は問いかけます食べられると思っていた女の子は安心して 気が抜けて 泣き出してしまいました半月が過ぎ 女の子と竜はすっかり打ち解けて 仲良しになりました一緒に木の実を食べたり花冠をもらったりひとりぼっちだった竜には百年ぶりの友だちができましたそんなある日 竜の横で寝息たてる 女の子が「パパ……ママ……」と涙声でつぶやきました 「あぁ この子にはきっと帰りを待つ人がいる」優しい竜は 小さな友だちを家に送ることにします谷を越えた先にある彼女の家までもう一度 この翼で 空を飛ぶと決めました向かい風の中 ふたりは谷を渡ります容赦のない烈風が 竜の体を切りつけます鱗は剥がれ、翼は折れて、今にも落ちてしまいそうでも ふたりは谷を渡りきりましたけれど……「ねぇお嬢さん 最期に一つ 願いを聞いとくれ」傷つき倒れた竜は 息も絶え絶えに女の子に話します「共に過ごした日々のことを語り継いでほしい」「それがきっと 私の生きた証になるから」光の粒となって竜は天に還ります泣いている女の子を慰めるように照らしながら後に一枚 残った鱗を拾って優しい竜に祈りを捧げ女の子は家路に就きました