https://x.com/tiqili/status/1865800830554914839 ■Special ThanksVRChat World: AmebientCreated by Cap., phi16, lactoice https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_4e8f3e44-dca9-4ae7-9580-954bb4b2cbc4 ■lyricある都市の片隅に、一人の「神様」がいた。彼女曰く、”失敗作”らしかった。 かつて人々のために夢を創り、祈りを集めた神だった。時の流れと共に忘れ去られてしまった。都市は崩れ、建物が欠け、空は灰色に煙っている。誰もいなくなった場所で彼女はひっそりと日々を数え、三つ目が飛び立ってから今日で何回目の誕生日かを数えてみる。彼女はいつも朝顔の植木鉢に水をやり、咲きもしない花に想いを募らせる。 どうしても植え方や水の与え方をうまく覚えられない。壊れた世界の中で、不器用に朝顔を育てようと試みるその姿は、 どこか頼りなさと愛おしさが混じっている。朝顔を育てる意味も、花を咲かせる理由もわからないまま、ただそこにある時間の中で、繰り返すように手を伸ばす。そんなある日、古びた夢の断片が彼女の前に現れる。 どこかに行こうとして、行けなかった誰かの記憶。約束されなかった明日を信じていた時代の景色。しかし、それもまた都市の残響のように曖昧に遠のいていく。”ほとんど終わったんだ”と、深呼吸をする。肺に溜まる不安が彼女の胸を重くする。やがて神様は気づく。絶望が自分の中に住み着き、寄り添い近くにいることに。絶望と仲良くなる、ということを知った時、それが不思議と受容へと変わる瞬間があった。もう嘆きも抗いもない。ただ静かに見つめるだけの安らぎが、胸に小さな光となって宿る。生きることは、いつか終わることだ、と結論付けた彼女は過去に縛られるのをやめ、遠くで震える風の音や、エラー音が響く静けさの中で、今を受け入れ始める。朝顔を咲かせようとすることも彼女の一部であるが、執着ではなく、ただの記録として心に収める。孤独の中で、終末の中で、かすかな風の音に耳を澄ます。 もう一度、朝顔の植木鉢に目を向け、咲かせ方を覚えることができなくても、ただそれを見守る。彼女は全てを受け入れ、全てを静かに終わらせる準備をしている。今では、置いて行かれる悲しみも、過去のものと共にそっと心にしまい、朝顔の鉢に水を注ぎながら、薄れゆく都市の最後の音に耳を傾ける。