男の子に告白する夢を見たことがきっかけで、作りました。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------【好きって、言えたなら】教室の隅。 窓から差し込む午後の光が、あなたの横顔を淡く照らしていた。私は、ただそれを見つめていた。 心臓がうるさいほどに高鳴って、声なんて、とても出せなかった。あなたは、いつも通りに笑っていて、 いつも通りに、私の隣じゃなくて、みんなの輪の中にいた。でも。 その「いつも」が、どうしようもなく好きだった。今日こそは伝えようと思って、ポケットの中で小さく折り畳んだ手紙。 でもチャイムが鳴って、あなたが「またね」と言ってドアの外へ出ていくのを見ると、 私はその小さな勇気を、また見送ってしまった。放課後の廊下は夕陽色で、 「さよなら」の声だけがやけに遠く聞こえた。ねえ、どうして私は、クラスメイトで終われないんだろう。 どうして、あなたの笑顔にこんなにも心が追いつけなくなるんだろう。もう何度目かわからないけど、また心に誓う。 「次こそは」って。──届けたい。この想いを。 「友達」じゃなくて、「好きな人」として、あなたに。次の日。 帰りのチャイムが鳴るよりも少し前に、私はあなたの席の前に立っていた。「ねえ、ちょっと、いいかな」言えた。小さな声だったけど、あなたは立ち止まってくれた。 何気ない顔で、「どうしたの?」って聞いてくれた。その瞬間、私はようやくわかった気がした。 どんなに震えても、どんなに不安でも、 この想いは、私の全部なんだって。「…好き、です」風の音も、廊下の足音も、全部遠くなって、 ただ、あなたの瞳が私のすべてを受け止めてくれていた。たとえ答えがどうであっても、 私は今日、ようやく、"自分"を届けることができた。──これが、ずっと胸に秘めてた「好きだよ」。--------------------------------------------------------------------------------------------------------music:yuki@tcgillustration:すずミクさんに歌ってもらったやつ mylist/77421239