「これから、私の事を"星南"って呼んで頂戴」「ま、またそれっスか…。どうしても呼び捨てがいいんです?」「以前までならともかく、今の私達の仲じゃない。慇懃無礼という言葉もあるくらいだし、多少距離を詰めてもバチは当たらないでしょう?」「でもぉ…敬称無しで呼ぶの、やっぱり抵抗ありますってぇ」「もう…。だったら、"星南ちゃん"でどうかしら?」「えっ、"ちゃん"付け!?」「そう。お望み通り敬称を付けてあげたわ。小さい頃の私を知る古参ファンのあなたなら、そう呼んでいてもおかしくはないでしょう? 呼び捨てよりも無理がないと思うわ」「(あぁ…あたしの中のプロデューサーが『藤田さん。まんまと星南さんのドア・イン・ザ・フェイス・テクニックに引っかかりましたね』って言ってるぅ…)」「さ、もう後戻りはさせないわよ。さん、はい?」「せっ…」「星南…ちゃん?(照れ顔もじもじ上目遣い藤田)」「ハウウウウウッッッ!!!」ズキューン「た、倒れて死んだ…」「さすがよ…ことね。名前を呼ぶだけでこの私をここまで圧倒させるなんて…」「うわ鼻血凄っ」「ここまでしてもらえるなら、何かしら意趣返しをするのが礼節というものね。そう思うでしょう、ことちゃん?」「…ことちゃん!?」「ええ。私が星南ちゃん、あなたがことちゃん。そう呼び合う事で、私達はしあわせ〜♡ になるはずよ」「なるかぁー! あと早く鼻血拭け!」〜翌日〜「手毬! ことちゃん! 一緒にお昼ご飯食べましょう!」「だってさ。行くよ、ことちゃん…プッ」「何でこんな爆速で流行してるんだよぉ…」〜更に翌日〜「おい星南。貴様、藤田に自分の事を"星南ちゃん"と呼ばせているらしいな…」「ええ、双方合意の上よ。問題ないでしょう? それとも私達の関係に嫉妬してくれているの?」「馬鹿言え! ただ貴様がそういった考えなら、私だって呼び方を改めても良いと思ってな」「あら。燕は私の事、これから何て呼んでくれるのかしら?」「そうだな…」「十王星南だから…なーぴゃん、とか」「え…」「なーぴゃん…何で嫌そうな顔するんだ」