大学講師のフランス語講読 デカルト『情念論』を読む (10)

大学講師のフランス語講読 デカルト『情念論』を読む (10)

今回は Article 33~36。4ページも読み進めました。魂の座は心臓にはないことを説明したあと、脳内の小さな腺(松果体)で魂と身体がいかにして相互作用するかを説明するデカルト。結局魂と身体という、前提によりまったく共通する本性のないものがいかにして相互作用しうるのかは、結局明らかではありません(これはデカルトの心身合一論の難点として指摘され続けていることですが)。また、身体の動物精気の流れによって情念がコントロールされることを強調する記述は、精神の独立というデカルト主義の基本学説に反して、むしろ魂が身体に服していることを示しているようにも見えます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm44662382