クレジット音声VOICEVOX:櫻歌ミコ立ち絵櫻歌ミコ 表情差分つき立ち絵素材VOICEVOX公式サイト https://voicevox.hiroshiba.jp/ 櫻歌ミコ公式サイト https://miko35.info/ 編集ソフトゆっくりMovieMaker4Lite以下【ダークサイド劇場】文章注!死亡・薬物描写寝床の前に置いてある缶詰を黄色く濁った目で捉えた白猫は飛びついて、4缶パックのそれを懐へ掻き抱き公園へ走った。落とすまいと缶詰を握り込むたび、添えてあった便箋に乱暴な皺が増えていく。『この まえは かみついて ごめんなさい。おはなし したいです。おきたら おにわ に きて。 こうえんに もう いかないで。おたんじょうび おめでとう』公園に来たのも、自販機を使うのも久しぶり。「いつもの、、いつもの!!」震える体で精一杯まくしたてる白猫が握る缶詰に自販機は反応してくれた「…ふぅん。ハッピーバースデー」相変わらず自販機の顔は見えなかった。違法マタタビの交換レートは缶詰との1:1。一回3本まで。それ以上は渡さない。「一本おまけで売ってやるよ。たぶん今日で終わりだし、お祝いってことで」お楽しみの前の1缶まで持って行かれた。口答えすると自販機がマタタビをひとつも渡してくれないから、白猫は何も言わない。マタタビを貰えるまで、あいつの手で弄ばれるくちゃくちゃの紙に包まれた4缶パックをじっと見つめるだけ。「ユウジョウ…か。ほらよ」差し出されたマタタビをひったっくって走る。なんとかジャングルジムによじ登った白猫が公園を見渡しながら缶詰をひとつ食べようとして、極彩色のシリンジが4本だけ並んでいる掌を見つめ思い出した。缶詰ぜんぶとられちゃったんだ。最後に缶詰を食べたのはいつかしら。誰かと殺し合いに似たケンカをしてから先、白猫の記憶は引っくり返したねこまんまのようだった。「猫は足から落ちるんです」白猫の自慢はジャングルジムから華麗に地面に降り立つこと。いつも得意になって説明していた。誰かに。白猫の発見はマタタビを楽しんだ後にジャングルジムから飛び立つこと。世界が回って、とてもたのしい。それを誰かに自慢して、怒られて、ねこまんま。缶詰はないけれど、白猫は笑っていた。一度に4本ははじめて。最期まで白猫は笑っていた。