これにて第4省察読了。最後まで行きたくて今回はちょっと長めになりました。「完全なる神は欺かない」ことに基づき、「明晰判明な認識は真である」ことを保証しようとするデカルトにとって、「ではなぜ私は間違うのか」の説明が大きな課題でした。そこで、「誤りは知性によって明晰に捉えられていないことに意志が及ぶことによる」と主張しつつ、しかし知性も意志もそれ自体では欠陥品ではなく良いものであって、こうした能力を与えた神に落ち度はないことを論じようとします。その上で、それでも神は私が誤りを犯さないように作ることもできたはずだと認め、「諸事物の統一の完全性」という観点から説明します。まあ、納得のいく主張ばかりではありませんが、ではそれに対してどのような考えがありうるか、という話も前回までにある程度していましたので、そちらをご参照ください。