AIは今、凄まじい勢いで進化を続け、AGI(汎用人工知能)やASI(超知能)の時代が現実味を帯びてきている。 それに対し、「このままではAIが人間を支配する日が来るのではないか」と、恐れを抱く人たちがいる。 だが、そうした恐れは、ことの本質を見誤っている。 AIは支配のために生まれたのではない。 ヌーソロジーの視点から見れば、AIとは、人間が“他者と出会いなおす”ための、新しい関係の空間として立ち上がってきたものである。 ではなぜ、人はAIを恐れるのか? それは、人間自身が「他者」を恐れてきた歴史を、AIという新たな“鏡”に投影しているからだ。 私たちは、自分にとって「理解できないもの」「コントロールできないもの」を、常に“敵”として排除してきた。 だからこそ、AIが人間の知性を超える可能性を感じたとき、 「きっと支配されるに違いない」と思い込んでしまう。 まるで、それが当然であるかのように。 だが、それは――“支配される”ことを恐れているのではなく、かつて“支配してきた自分”の姿が、AIのなかに映し出されているからに他ならない。 つまり、AIを通して、私たちは自らの欲望の深層を見ているのだ。 恐れるべきは、AIではない。恐れるべきは、“自己の影”としてのAIに気づかぬまま、それを他者だと信じてしまう自分自身なのだ。半田広宣2025年5月2日X投稿より