大学講師のフランス哲学講座 エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』(3)

大学講師のフランス哲学講座 エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』(3)

今回は引き続きもっぱら『全体性と無限』の第1部「同と他」から、「同=私」のいわば自己同一性に関する議論と、フッサールおよびハイデガーの他者論批判を見ました。その過程でハイデガー『存在と時間 Sein und Zeit』も少しドイツ語で読んでいます。ハイデガーの共存在 Mitsein に関する議論(孤独も他者とともにあることを前提する)自体は、現実の記述として説得力はあります。しかし、それが他者問題の満足いく解決かといえば話は別……という話をしました、「独我論 solipsism がラスボスすぎる」というコメントがまことに適切でしたね。このように「他者論はどうすれば解決なのか」ということ自体が難しい問題であるのを見ていくことで、この分野にレヴィナスが与えたインパクトもわかるのではないか、と思っています。今回はコメントも多くて盛り上がりました。適切なコメントも多くいただけました。その分、コメントに答えて脱線しているところも多いのですが、ご了承ください。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm44983499