引き続き『全体性と無限』第2部「内部性とエコノミー」の「住まい」論。前回は引用できなかったハイデガーの「内 in」とは「住まう」ことだ、という議論も引用しながら見ていきます。今回のポイントは、自分の中に「後退」するというこの議論がユダヤ教のカバラーにある「ツィムツーム(収縮)」を踏まえているのではないかという点と、この後退を可能にする自分の内なる存在としての「女性 Femme」論ですね。この辺は結構深入りしました。最後はベルクソンからハイデガーを含む現象学派への影響の話をしました。次回から、レヴィナスがベルクソンからの影響をどう反映しているかに繋げる予定です。【レヴィナスの女性論に関する参考文献】Marc-Alain Ouaknin, Méditations érotiques. Essai sur Emmanuel Levinas, Paris: Payot, 2003.内田樹『レヴィナスと愛の現象学』、せりか書房、2001.