僧侶 悠眞の Hoo〜〜 Waa!(法話) 悠眞のまいにち法話― 空を見上げて、ほんとうの自分に出会う時間 ―2025年6月22日 日曜日 先勝 月齢25.8 夜空には細くなった月が、かすかな光で南東の空に浮かんでいます。 梅雨の合間の晴れ間、夜風には夏の気配とともに、静けさが広がっています。 星々は淡く、でも確かに、私たちに語りかけてくるようにまたたいています。人は「欠けていくこと」に不安を覚えます。けれど仏教では、「無常」は決して悲しいことではありません。 あらゆるものが変わりゆくからこそ、美しさがあり、いのちが輝くのです。仏教の教え「諸行無常」は、すべての出来事や感情もまた流れていくという真理。 私たちはつい、今ある形を保とうとしますが、変化を受け入れることで、本来のやわらかさを取り戻すのです。夏が近づくこの時期、日本人は風鈴の音や夕暮れの雲に、移ろいゆく時間の尊さを重ねてきました。 それは「変わること」への畏れではなく、やがて来るものを、信じる心でもあります。今夜、やさしく欠けていく月に、執着していた思いや習慣をそっと重ねてみてください。 「変わること」を恐れず、「変わるからこそ、また始まる」──そんな仏のまなざしに、そっと包まれてみましょう。今日もご縁に、心から感謝いたします。 南無