ブルースター - 眠る鯨

ブルースター - 眠る鯨

「鯨の骨」 蕾が開く頃、僕は鯨の骨を見るために博物館を訪れていた。屋外に展示された三頭の骨格標本はただ静かに佇んでいた。写真を数枚撮り、「この前のお礼」と短いメッセージを添え、彼女に送る。 帰りの電車でうとうとしているなか、次に再生された音楽を飛ばそうと携帯の画面を見たとき、彼女からの返信が来ていたことに気づく。「この前、恐竜の骨の展示を見たときにも思ったんだけど、存在していたという事実を声も出さず、ただ静かに証明しているのってすごく神秘的だよね。」「知ってる?鯨が死んじゃって海底に沈むとそこに一つの生態系が形成されるんだって。これってさ、音楽にしろ絵にしろ、それこそ私が扱う言葉だって同じことなんじゃないのかなって思うの。鯨みたいに大きな存在、つまり強い影響力を持った人が私の属している生態系の中にいて、その人が生み出したものを私が食べて成長する。そうだな、私にとって鯨は叔父さんで...」僕は、僕にはない彼女の感性をいつも羨ましく思ってしまう。叔父さんに似た感覚を、彼女は持っている。電車の揺れによって加速した眠気で、送られてきたメッセージの続きを読まないまま、僕は眠りについた。二頭の鯨が広い海原を泳いで旅をしている。そんな夢を見たような気がした。ブルースター - 眠る鯨Blue Star - Sleeping WhaleMusic / Words:ゆわね https://x.com/yuvvaneVocal :夢深める https://x.com/meru51385054Mix / Drm Rec:オグ https://x.com/wogu28Movie :しと https://x.com/yoru__410

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45142946