国鉄最後の新幹線車両として、さらには豪華な新幹線の象徴として今も根強い人気を有するのが、この100系新幹線電車、X編成です。1989年から1999年までの姿です。登場時はニュー新幹線と称され、二階建て車両の側面にはNとSをモチーフとしたNSマークがあしらわれましたが、民営化後にはJRマークに変更されています。 塗装は0系よりも明るい白色にブライトブルーと、今や西の新幹線の標準色といえる色を纏っています。 集電装置は、元々は0系と同じくユニットごとで集電を行っていたため、2階建て車両以外で2両に1台の間隔でパンタグラフが搭載されていましたが、特高圧引き通し線を装備した際に半分が撤去され、3基で集電することとなりました。 試作車であるX0編成は0系の1000番台や2000番台と同じく小窓を有していましたが、量産車からは大窓に変更されました。これは眺望を良くするためだったそうです。 ちなみに量産車は当初12両編成の暫定G編成として登場し、「こだま」の運用についていました。この時は2階建て車両は連結されていませんでした。しかし同年中に2階建て車両が増備され、「ひかり」の運用に着き始めました。 国鉄分割民営化時にはX編成が7編成しかなく、増備が追いつかなかったためにJR西日本には1両も配属されなかったのは有名なお話です。 100系新幹線といえば、2階部分にある食堂車が有名ですね。しかし食堂車を有するX編成は、「ひかり」の利用客が増加傾向にあったため、乗員数を増やすために食堂車の設定をやめたG編成が増備されることとなり、編成数はわずか7編成にとどまりました。 運用は主に「ひかり」に投入され、それまでの0系による「ひかり」を少しずつ淘汰し始め、後に300系が「ひかり」に投入されると今度は「こだま」運用に着き、さらに0系を追いやって行きました。 そんな100系ですがフラッグシップトレインとしての活躍の期間は短く、最速達列車は300系の登場により設定された「のぞみ」にシフトし、「ひかり」「こだま」といった補完列車の任に着くこととなりました。しかしながらお召し列車には変わらず100系が使用されたりと豪華さを持ち味に運用され続けていました。 ですが、1990年代の新幹線の高速化に対応することができなくなり、0系とともに徐々にダイヤの足かせとなりつつありました。1999年には700系の登場により廃車が進み、先んじてX編成が消滅することとなりました。活躍年数は新幹線としても短い約15年ほどでしたが、車齢に比べて総走行距離は多かった模様で、かなり酷使されていたようです。 BGM「こんな日はドライブしよう……&梅雨前線を吹っ飛ばせ!」