【初音ミクオリジナル曲】サイレント・ダイアローグ

【初音ミクオリジナル曲】サイレント・ダイアローグ

声は届かなくても、心は届く。主人格を失った二重人格の少女たちが、交わることのない時間の中で、手紙を通じて心を通わせていく物語です。————————————————————————————————【同じ空を見ている】夜が明ける少し前、ふと意識が戻る。まだ眠気が残る身体を起こすと、枕元に紙があった。薄い文字で、静かに綴られている。『昨日は、月がとても綺麗でした。あなたも、見ていたらいいなって思ってました。』その言葉に、心が少しだけ温かくなる。「見てたよ。あんたと同じ空を、たしかに」短くつぶやき、ペンを取る。文字にすることでしか、想いは届かない。『眠ってる間、あなたがどんな風に世界を見てるのか、私は知らない。でも、同じ空を見てると思えば、それだけで少し安心する』そう書いて、意識を手放す。——そして、また一日が過ぎる。入れ替わるように、もうひとりが目を覚ます。手紙を読み終え、空を見上げた。その瞬間、自分の見ている景色が、もうひとりに届いている気がした。触れることも、声を交わすこともできない。でも、毎日交わす小さな手紙が、二つの心をつないでいる。同じ体で生きる、ふたつの意識。決して重なることのない時間を、互いに補いながら。交わることのない孤独の中で、ただひとつの確かなもの。それは、ふたりで見上げる、同じ空。いつかきっと、その空の下ですれ違わずに笑い合える日が来ると信じて——今日もまた、文字を綴る。————————————————————————————————music:yuki@tcgillust:ぱや88ミクさんに歌ってもらったやつ mylist/77421239

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45152961