今回は(冒頭でいきなり視聴者からも話題に上がりましたが)分析哲学の時間論の古典、マクタガートの「時間の非実在性」という論文を扱います。時間を「A系列」(過去・現在・未来)と「B系列」(客観的な前・後)という二種類に分けるというマクタガートの議論は有名で、今でも分析哲学では「A理論」等として引用されます。その上で「A系列は矛盾を含むので実在しない」とするのがマクタガートの立場ですが……これについての論評は次回になります。【動画中で主として参照した文献】J. E. McTaggart, "The Unreality of Time," in: Mind, Vol. 17, No. 68, 1908, pp. 457-474.