今回はマクタガートへの批判を復習・整理した上で、そもそも「無矛盾律」という思考の原理そのものが無時間的な場面でもっとも明晰であり、古代ギリシアから無時間的・永遠的なものこそ真に「ある」ものだという考え方は根強く存在したことに遡ります。「そんな古代の考え方はさすがに古代の遺物では」と思われるかもしれませんが、さにあらず、実は現在に至る物理学や数学の探究にも「プラトニズム」が生きている、という話でふたたび現在に繋げて締めです。【動画中で主として参照した文献】J. E. McTaggart, "The Unreality of Time," in: Mind, Vol. 17, No. 68, 1908, pp. 457-474.Hermann Diels, Die Fragmente der Vorsokratiker, Erster Band, 1906.Aristoteles, Physica.〔アリストテレス『自然学』〕Platon, Timaeus.〔プラトン『ティマイオス』〕Lee Smolin, The Life of the Cosmos, New York, Oxford: Oxford University Press, 1997.