前回の「今に生き延びるプラトニズム」のまとめの続きの後、今回の後半から「過去の実在性」を巡る話になります。ここでふたたび論集『〈現在〉という謎』の議論を参照して、「過去の実在性」を認める/認めないとはどういうことか、その理解を巡っても問題が生じていたことを確認します。そこから「私たちはどうやって過去について語りうるのか」「過去についての記憶や記録は現在に存在するものだが、それと過去そのものの関係はどう理解されるべきか」という話に繋げました。これである程度のことは話したつもりですが、たぶんもう1回続けます。【動画中で主として参照した文献】Henri Poincaré, Dernières penséés, Paris: Ernest Flammarion, 1913.森田邦久(編)『〈現在〉という謎』、第5章(森田邦久「時間に『始まり』はあるか」および谷村省吾によるコメントと森田のリプライ)Bertrand Russell, An Outline of Philosophy, London: George Allen & Unwin, 2009 (初版 1927).