「レモンソーダがこぼれた瞬間、夏が一気に広がった!」

「レモンソーダがこぼれた瞬間、夏が一気に広がった!」

私たちはみんな夏を愛しすぎているようだ。夏がすべての美しい出来事を見届けてくれると、強く信じている。緑の気配、蝉の声、午後の陽射しさえも青春の香りを帯び、記憶の奥に刻まれた忘れられない人や出来事となる。それは、別れの抱擁に込められた名残惜しさであり、未来へ駆け出す勇気でもある。きっと、これからも数えきれないほどの夏を過ごしていくだろう。抗えない喪失や痛みに出会い、運命に弄ばれる人の無力さを思い知らされるだろう。けれど、それはほんの短い序章にすぎない。人の成長と悟りは、いつも何かを失うことと共にある。あの夏に何があったのかは覚えていない。解いた試験問題も、隣にいた人のことも思い出せない。それでも覚えているのは――真夏に響いた楽しい歌声、まぶしい太陽、そして胸を打つ鼓動のシグナル。十八歳の自分はその意味を知らず、旅立ってから一生をかけて思い返すことになる。BGM:Lot to Learn(ピアノ版)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45328560