大学講師の哲学講座 本当は恐ろしい「反哲学」(10) 木田元のハイデガー流哲学史観

大学講師の哲学講座 本当は恐ろしい「反哲学」(10) 木田元のハイデガー流哲学史観

今回はハイデガーのプラトン批判の要点を整理した上で、いよいよシリーズタイトルにある木田元の『反哲学史』『反哲学入門』の批判的検討に入ります。木田元がハイデガーを深く理解してその主張を言い換えていることは間違いありません。しかし、その元が古代哲学の専門家から批判されるハイデガーの哲学史観だけに、「わかりやすい入門」として読まれてしまうと弊害も大きい……という話です。今回のポイントはまず、ハイデガーについても第7回で見た「プラトンの存在論は人工的に制作されたものモデルである」という主張。これは本当か批判的に検討します。後半はギリシア語原文をきちんと読んでいたのでいささか難しい内容ではありますが。次回以降ももっぱらプラトンのギリシア語テキストです。【今回扱った文献】Martin Heidegger, Gesamtausgabe, Band 13, Aus der Erfahrung des Denkens, Frankfurt am Main: Vittorio Klostermann, 2002.

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45354348