【ホラー淫夢】野獣先輩怪異譚 第二話「MURの部屋」【RVC】

【ホラー淫夢】野獣先輩怪異譚 第二話「MURの部屋」【RVC】

【MURの部屋】アパートを移って数日、野獣先輩は奇妙な夢を繰り返し見ていた。畳からのぞく「目」──それが頭から離れないある晩、酒を買いに出た帰り道、背後から声を掛けられた「おい、野獣。まだ起きてたのか」振り返ると、そこには懐かしい顔があった。MUR──三浦先輩だ 大学時代、ずっと世話になった人間 けれど、彼とはもう何年も会っていなかった「先輩……どうしてここに?」「たまたま近くで用があってな。ついでだ、寄っていけよ」そう言って笑うMURの顔は、昔と変わらない。けれどどこか、血色が薄い気がした二人で並んで歩く。人気のない夜道。湿気を含んだ風がまとわりつく やがて辿り着いたのは、古びたマンションの一室だった部屋に入ると、内部は意外なほど整っていた。畳の匂いが強い。机の上には酒と、どこかで見覚えのある古いVHSテープ「ほら、覚えてるか? 昔の合宿で撮ったやつだ」MURは笑いながら再生機に差し込んだ 画面がザザッとノイズを走らせ、やがて映像が浮かぶ画面に現れたのは、野獣先輩自身だった。学生服姿で、笑っている だが、その横に座っているはずの人影が、どうしても思い出せない顔がぼやけ、黒い靄のように潰れていた「やりますねぇ……」スピーカーから漏れた声に、野獣先輩は思わず体を強張らせる 自分の声ではない。だが、どこかで何度も聞いたような……奇妙に耳に残る抑揚。「先輩……これ、本当に俺らが撮ったやつですか?」「おう。……忘れたのか?」MURの声は妙に乾いていたそのとき、不意に画面の中の“自分”がこちらを振り向いた カメラを見ているのではない。真正面の俺を見ている 背筋が凍りつく。畳の上を、冷たい風が這ったような感覚。「ンアッー!」突如、画面いっぱいに悲鳴が響いた。野獣先輩は思わず立ち上がる。 映像は砂嵐に切り替わり、画面は真っ暗になった。「……おかしいな。さっきまで映ってたのに」MURは笑みを浮かべたまま、テープを手に取り、じっと見つめている。 その目が──黒く濁っていた。気が付くと、野獣先輩は自分のアパートの布団の上にいた。 息は荒く、体中に冷や汗がにじんでいる。「……夢、だったのか……?」そう呟いたとき、部屋の片隅に置いたテーブルの上に、一本の古びたVHSテープが置かれているのに気付いた。 見覚えのあるラベル。そこには、震えるような字でこう記されていた。『やりますねぇ』布団の上で固まったまま、野獣先輩は動けなかった。 耳元で、確かに誰かの声がした。「次は……KMRだな」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45484210