枕草子の「うつくしきもの」をご存知だろうか?これは、清少納言がかわいいと感じたものをひたすら並べていくという、まさに平安時代の可愛いもの語りだ。その中にこんな一節がある。「雛の調度。蓮の浮葉のいとちひさきを、池より取りあげたる。葵のいとちひさき。なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし。」これを現代語訳すると──「雛人形の道具。蓮の浮いた葉で小さいのを池から取り上げたもの。小さい葵ちゃん。何もかも、小さいものは皆可愛らしい。」……えっ!?小さい葵ちゃん!?まさか葵ちゃんが1000年以上も前からかわいいと崇められていたとは!葵ちゃんかわいい──それは太古の昔より受け継がれ、日本のDNAに深く刻まれた揺るぎなき真理なのだ。