この曲が流れた瞬間、世界のどこかで山がひとつ揺れた。底辺からてっぺんへほとんどの人間にはただのスローガン。だが、この男にとっては呼吸と同じくらい自然な現象だ。「カネもコネもねぇ?」笑わせるな。必要なのは泥水をすすれる胆力と、ビートを殴りつける覚悟だけだ。Verseが進むたび、6月の湿度は勝手に100%を突破し、アジサイは恐れをなして赤く染まり、ビートの熱で空気が溶ける。072から06へ 物語はまだ序章。パンパース履いてた頃から炎を抱え、負け犬の道を蹴り飛ばし、今も胸の奥で燃え続けている。そしてVerse3。ここで世界が黙る。ギリギリの生活?それはただの“準備運動”。美味いほどヒリつく痛みを喰らい、欲望も弱さも全部飲み込んで、ビートを叩き伏せるように言葉を刻む。これは音楽じゃない。底辺に置かれた人間が、てっぺんへと殴り込みに行くドキュメンタリーだ。今に見とけ。この男が登る先は山頂じゃない。限界そのものだ。