今回は日本を代表する文化の一つ「マンガ(漫画)」について。しかも学習マンガ(『まんがで学ぶ~』系)というそれほど評価・注目されないジャンルについて、フランス語での論文を見つけたので読んでいきます。学習マンガの有効性がマンガの地位を正当化するのに役立った(少なくとも、そのような言説が見られた)一方で、言うほど漫画にすることで物事が「単純」でわかりやすくなるわけではない、ということも著者 Bouvard は指摘しています。これはもっともですね。文中で引用された東浩紀に関しては、私はつねに同意するわけではなく微妙なコメントもしていますが。最後に改めて、東京サザエさん学会『磯野家の謎』とそれに対する吉本隆明のコメントにも触れました。【使用テキスト】Julien Bouvard, « Réflexions sur le manga éducatif », Image & Narrative, Vol 12, No1 (2011).