【夕刊シチ デイリー両晋南北朝 1月22日号】300年02月~300年12月

【夕刊シチ デイリー両晋南北朝 1月22日号】300年02月~300年12月

【300年02月~300年12月】資治通鑑原文3731文字(106/365位)【登場人物】・メインキャスト 1/1-司馬衷-1/29 1/1-劉淵-2/2 1/4-慕容廆-2/26 1/12-陸機-1/25 1/12-劉琨-2/10 1/17-拓跋猗盧-2/8・準メインキャスト 1/1-司馬倫-1/23 1/1-張華▲ 1/11-司馬熾-2/4 1/11-賈南風▲ 1/13-司馬越-2/2 1/21-王敦-2/16・八王 ×亮×瑋乂穎倫冏顒越【できごと】POINT OF NO RETURN 張華と裴頠は、賈南風とどこまで足並みをそろえていたのでしょうか。確実に言えるのは、太子廃立という点では利害がバッティングしていた、ということ。このため、両名がついに皇后廃立に動きます。ただ、組もうとした相手が最悪だった。八王の倫の参謀、孫秀。両名からの申し出を受けると、孫秀はさっそく噂をばらまきます。内容が「皇后廃立の上太子復位を図っているものがいる」。これは、まごうことなき事実です。ただし巧妙なのは、「誰が言っていたか」を隠していた、ということ。このため賈南風、犯人探しを早々に諦め、根源を断つことにしました。つまり、司馬遹の毒殺です。 廃位まではまだ、ただの暴虐。しかし暗殺ともなれば話が違います。これまで賈南風政権に冷や飯を食わされてきた倫が、さっそく君側の奸を討つ名目で決起。折しも洛陽にいた冏をも巧妙に味方に抱き込み、あっという間に洛陽城を占拠しました。こののち倫は賈南風と甥の賈謐、さらにはその政権運営能力の源泉でもあった張華と裴頠まで殺害しました。もとより倫にとり張華らは恨みのある相手。ならば孫秀にとり、今回の皇后廃立謀議は、こう呼べるものでした――飛んで火に入る、夏の虫。 倫は相国を名乗ります。これは丞相よりも上、ほぼ皇帝と変わらないとされる官位で、過去この地位についたのは漢はじめの蕭何や曹参を除けば、王莽、曹操、司馬昭と並びます。ならば、その先に待つ未来も同じ。そうはさせまいと決起するものもありましたが、彼らは皆孫秀の姦計に絡め取られ、刑場の露となり果てました。 到達してしまった、POINT OF NO RETURN。この事態に呼応したのでしょうか、蜀では関中からの亡命者集団を率いていた勢力の一つである趙廞が決起しました。またここには先日紹介した李特らも合流しています。こうして関中に引き続き、洛陽で、蜀で、ついに擾乱の火の手が上がったのです。

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