僕とあなたは同じ遺伝子で、生殖せず、ただ春のためだけに咲きます。そのことに気づいてからは、僕である必要を感じなくなりました。皆が持っている無駄な物も本当に大事だと思っていた物も何もかも捨て去って、僕である必要を求めました。そして願わくば、何もかも捨て去った後のあなたの顔が見てみたい。そんな身勝手な承認欲求に吐き気を催しながら、春は終わりへと向かう。 なんて建前も捨てないと。 ーーーーー 歌:初音ミク 音楽:Okita https://x.com/okita1005 絵:環田考 様(piaproよりお借りしました) https://piapro.jp/t/lHK3 ーーーーー 僕はただ海へ行きたい 何もかも捨て去るように僕はまだ夢に生きたい 桜立つ空は一人の朝 僕はただ雲になりたい美しさで満たすように くゆる畦道の途中で 春の風に触れた幽寂の春に見えたあなたの 生きてゆく理由になりたい 言葉ひとつ言えぬこの心を翡翠の歌声に乗せて花ははらはらと靡く運命に任せるように花滲む鳥居の隅 吐き捨てた「死ね」に春が薫る幽寂の春に爛れた僕の生きてゆく理由をください言葉ひとつ言えぬこの心を 儚き洋琴に乗せて 幽寂の春に見惚れた僕は 気づく 身体なんていらない 花びらも木の皮も命さえも 薄くなる言葉に乗せて