【ストーリー1】朝露のタウンスケープ 丘の上から見下ろすと、ヨーロッパの小さな町が、朝露にきらきら光っていた。 屋根の赤や茶色が朝日に照らされて、まるでおとぎ話の絵本みたい。 「わぁぁ……!すっごく可愛い~~♡」 少女はぱぁっと笑顔になって、胸の前で手をぎゅっと握った。 頬にはうっすら汗がにじんでるけど、そんなことおかまいなし。 「早く行ってみたいっ!」 そう言うなり、草原を駆け下り始めた。 ふわりと風に揺れる金色の髪、スカートの裾に朝露のしずくが跳ねて光る。 鳥たちのさえずりが「がんばれ!」って応援してくれるみたいで、走る足がどんどん軽くなっていく。 丘を下りるたび、町並みが近づいてくる。 小さな煙突、石畳の道、色とりどりの窓辺の花たち……。 「待っててね~!朝のまちっ!」 少女の声が、青空に吸い込まれていった。 そして―― きらめく朝露のタウンスケープの中へと、笑顔のまま駆け込んでいったのだった。 【ストーリー2】木漏れ日のハーベスト 「ふぅ……着いたぁ!」 丘を駆け下りてきた少女は、息を弾ませながらも満面の笑顔。 町のはずれには、小川のそばに広がる果樹園。木漏れ日がきらきら揺れて、赤く実ったりんごをやさしく照らしていた。 「わぁ……すっごくきれい!りんごが宝石みたいに光ってる~♡」 夢中になっていると、町のおばさんがにこにことかごを差し出してくれた。 「おはよう、元気な子ね。今日は収穫を手伝ってみないかい?」 「いいんですか!?やりますっ!」 少女は両手でりんごをひとつ、またひとつ収穫してかごに入れていく。 ぽんぽんと響く音が楽しくて、まるで収穫のリズム。 やがてかごが赤い実でいっぱいになると、彼女はひとつを取り出して思い切りかじった。 シャクッ!と音がして、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 「おいしい~~っ!やっぱり木漏れ日の下で食べると特別だねっ!」 頬をほんのり赤く染めながら笑う少女に、町の人たちもつられて笑顔になる。 そして小川のほとりで、胸を張って声を上げた。 「ここが――わたしの木漏れ日のハーベスト!」 りんごを抱えた少女の声は、青空に吸い込まれていった。