『赤ひげ診療譚』は、山本周五郎が江戸の小石川養生所を舞台に描いた連作短編集です。貧しい人々を救おうとする医師・新出去定(赤ひげ)と、若き医師たちの成長や苦悩を通じて、人間の尊厳と慈愛の精神を描きました。のちに映画やドラマ化され、広く親しまれています。山本周五郎(1903–1967)は、大衆文学の旗手として知られる小説家です。武家社会や庶民の暮らしを描 き、人情味あふれる物語で多くの読者を魅了しました。代表作に『赤ひげ診療譚』『樅ノ木は残った』『日本婦道記』などがあり、歴史小説から時代小説まで幅広く手がけました。