【史上最悪のゲーム機】アールゾーンの全史——バーチャルボーイの哀しい兄弟分の2年【タイガー・エレクトロニクス】

【史上最悪のゲーム機】アールゾーンの全史——バーチャルボーイの哀しい兄弟分の2年【タイガー・エレクトロニクス】

1995年、ニンテンドーのバーチャルボーイが衝撃の失敗に終わった裏で、その6分の1の値段で投入された携帯ゲーム機がありました。アメリカのタイガー・エレクトロニクスが世に出した、ヘッドマウント型のアールゾーンです。価格はわずか29ドル99セント。ヘッドギアをかぶってカートリッジをセットすると、暗赤色1色のLCD映像が右目だけに映る、当時としては前代未聞の方式でした。しかしこの機械、本体にマイクロプロセッサもメモリも入っていません。ゲーム処理はすべてカートリッジ内のシャープの4ビットチップが担う、80年代のLCDハンドヘルドと同じ仕組みだったのです。それでもタイガーは、アールゾーンをバーチャルリアリティ機として売りました。テレビCMでは他機種版の映像を赤く色付けし、これがアールゾーンの映像だと偽って放映。子どもが恐怖で叫ぶ演出まで盛り込まれた宣伝攻勢で、1995年のクリスマス商戦に投入されました。実際の使用感は壮絶でした。シカゴ・トリビューン紙のレビューでは、ヘッドバンドを5分着けただけで額に深い線と頭痛が残ると書かれ、ゴミ箱に捨てるべきだとまで言われています。さらに取扱説明書には、プレイ前に30秒間の奇妙な眼の運動を推奨するという、製品の本来機能を疑わせる注意書きまで入っていたのです。2008年にはゲームズレーダー誌が史上最悪のゲームハードウェアリストの最下位にアールゾーンを選出。2年間でわずか27本のソフトを残し、1997年に静かに終焉を迎えました。バーチャルボーイが惜しまれて語られるのに対し、アールゾーンは呆れと笑いと、そしてほんの少しの哀愁とともに記憶される、唯一無二の機械です。※本動画で紹介している情報は、収録時点の内容に基づいています。※本動画は各ゲームの著作権を尊重し、解説・レビューの範囲内で映像を利用しています。※開発当時の貴重な資料をもとに、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。【キャラクターボイス】琴葉茜(A.I.VOICE)琴葉葵(A.I.VOICE)ずんだもん(VOICEVOX)つくよみちゃん(COEIROINK)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm46361674