月凛の小説「壊れる夜ー憎みきれない、あなた」▶︎カクヨム https://kakuyomu.jp/works/2912051602836075676 第二新卒の美月は、初日に出会った上司・神谷の瞳に、亡くした初恋の彼を重ねてしまう。「俺のこと、覚えていないの」 その言葉に、美月は記憶を蘇らせる。仕事に追われ、心が擦り減っていく夜。美月は神谷と、流れに押されるようにホテルへ向かってしまう。しかしその後、神谷は態度を変えて、一度きりで終わらせたいという美月の願いを踏みにじった。暴力と支配の夜。翌朝、上司として振る舞う神谷の前で、美月は何も言えず、日常の仮面を被るしかなかった。神谷は、仕事では有能で、人心を巧みに操る。「下品で冷たい」と評される、その本性に触れながらも、美月は距離を守れず、壊れた境界線の上で揺れ続ける。逃げられない夜、壊れても憎みきれない神谷への想い――深い罠へ沈んでいく。