【Aメロ】 軒先で揺れるガラスの風鈴が 乾いた風をかすかに震わせる アスファルトから立ち上る陽炎(かげろう)に 遠い日の記憶がにじんで消えた 【Bメロ】 木漏れ日の坂道を自転車で駆け抜ければ 耳の奥を突き刺す蝉時雨(せみしぐれ) 冷たいラムネの瓶、指先を濡らす水滴が せっかちな季節の終わりを告げているようで 【サビ】 夕暮れが茜(あかね)から濃紺へと移ろう刹那(せつな) 夜空を切り裂く大輪の花火が打ち上がる 一瞬の閃光(ひかり)が照らした横顔は 戻らない刹那の美しさを教えてくれた 【Cメロ】 境内の奥、灯(とも)る提灯の群れ 浴衣の裾を揺らす夜風の悪戯(いたずら) 鈴の音がかすかに響くたび 胸の鼓動が高鳴りを覚えていく 【大サビ】 線香花火の火球がぽつりと地面に落ちて 静寂が僕たちの間に降り積もる 祭りのあとの寂しさを抱きしめたまま 僕らはそれぞれ違う明日へと歩き出す 【アウトロ】 波打ち際に残された足跡を 満ちてくる潮が静かにさらっていった 遠ざかる波の音だけを残して