ファミコン伝説のクソゲー『星をみるひと』を生み、釣りゲーム元祖『ザ・ブラックバス』も世に出した、株式会社ホット・ビィの15年史を解説します。今回は1983年7月の設立から1993年7月の手形不渡りによる倒産まで、たった10年の活動期間に詰め込まれた異色のゲーム会社の物語を、開発作品とともに掘り下げていきます。ホット・ビィの母体は、東京都文京区にあった広告代理店ファースト・ファーマーズです。1982年11月に同社内にパソコンソフト企画部門が設置され、翌1983年7月28日に独立してホット・ビィが誕生しました。初期はGA夢というブランド名でパソコン用ソフトを展開し、1984年にはPC-8801用『ザ・ブラックバス』を発売。これが日本における釣りゲームの元祖と評される作品になりました。同じ1984年10月に発売した『サイキックシティ』は、A.E.ヴァン・ヴォクトのSF小説『ソラン』をヒントに、第3次世界大戦後のマンハッタンを舞台にした意欲作で、ラップ人と呼ばれる超能力者がテレパシーで仲間を探すという、当時としては画期的なSF RPGでした。1987年、ホット・ビィはファミリーコンピュータ参入を果たします。同年2月6日のファミコン版『ザ・ブラックバス』、そして10月27日に発売した『星をみるひと』が、後に伝説のクソゲーとして語り継がれる作品になりました。開発は別会社のアナザー社で、退廃的近未来を舞台にした主人公ミナミと巨大コンピューター・クルー3との戦いを描く意欲作です。一方で、敵の難易度が3段階しかなく突然戦闘不能になる詰みパターン、町が超能力で隠れて見えない、戦闘から逃げられない、敵が投げてくる「かりう」を食らうと100%麻痺して自然治癒しない、重要なストーリーが説明書にしか書かれていないなど、伝説の理不尽要素が満載でした。それでも勧善懲悪から外れたストーリーとサウンドトラックの評価は高く、ファンメイドのリメイク『ロマンシングステラバイザー』は2015年フリーゲーム年間ベスト13位を獲得。2020年にはシティコネクションがNintendo Switch版を発売し、絵を担当したキノシタ提督さんも2018年にTwitterで姿を現すなど、30年以上経った今もカルト的に愛され続けています。※本動画は各ゲームの著作権を尊重し、レビューおよび解説の範囲内で映像を利用しています。※開発当時の貴重な資料を元に、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。【キャラクターボイス】琴葉茜(A.I.VOICE)琴葉葵(A.I.VOICE)ずんだもん(VOICEVOX)つくよみちゃん(COEIROINK)#ホット・ビィ #HOT-B #レトロゲーム