「太鼓でドドン」ゲーム仕立てで次世代に伝える伝統「小倉祇園太鼓」の試み

「太鼓でドドン」ゲーム仕立てで次世代に伝える伝統「小倉祇園太鼓」の試み

国の重要無形民俗文化財に指定されている福岡県北九州市の「小倉祇園太鼓」は、400年を超える歴史があります。次の世代に伝統を受け継ごうと北九州市の小学校で子供たちが太鼓の叩き方を学ぶ出前授業が開かれました。◆珍しい「両面打ち」異なる音色+金属音体育館に力強い太鼓の音が響き渡ります。北九州市小倉北区の中井小学校で開かれた小倉祇園太鼓の出前授業には、4年生約100人が参加しました。国の重要無形民俗文化財に指定されている小倉祇園太鼓は、全国でも珍しい「両面打ち」です。太鼓の表と裏で音が異なり、一定のテンポで叩くベースの低音は「ドロ」、強弱をつけながら叩く甲高い音は「カン」と呼ばれます。2種類の太鼓の音にヂャンガラと呼ばれる摺り鉦が加わり独特の響きが生まれます。◆太鼓の達人風の動画で“バチさばき学習”400年以上の歴史がある祭りですが、都心部の住民が減り伝統の継承が課題となっています。中井小学校の校区でも祭りに参加する団体がなく、子供たちが太鼓に触れる機会は多くありません。そこで小倉北区役所がとっておきの教材を作りました。RKB浅上旺太郎「子供たちに小倉祇園太鼓のリズムを学んでもらおうと、太鼓の達人を模した動画が作られました」太鼓の打ち方を解説する動画その名も「太鼓でドドン」です。画面の下に流れてくるマークに合わせて両手を動かすことで、小倉祇園太鼓のリズムが自然と身につくというものです。子供たちは、動画を見ながらバチさばきを学んでいました。◆「100年後まで残したい」体験した児童「叩くときのリズムとか真ん中に当てるのが難しかった」「楽しかったです、手がめちゃめちゃ汗だらけ」小倉祇園太鼓保存振興会・坪井孝一広報委員長「来年、再来年じゃなくて100年後まで必ず残るように保存振興していきたい」今年の小倉祇園太鼓では、新型コロナの影響で中止していた15歳以下の子供の競演会が4年ぶりに開催されます。メイン行事は、7月14日から3日間の日程で実施されます。小倉北区役所が制作した動画「太鼓でドドン」は、最後の手直し中で完成次第「ユーチューブ」にアップされるということです。

http://www.nicovideo.jp/watch/so42228939