自民党福岡県連は16日、衆議院福岡10区の支部長候補を福岡県議会議員の吉村悠氏に決めました。県連は党員投票で結束を図ろうとしましたが、結果的には「保守分裂」が避けられない状況で思惑は外れたようです。◆福岡10区の支部長候補は福岡県議の吉村悠氏に自民党福岡県連は16日の執行部会で福岡10区の支部長候補を福岡県議の吉村悠氏に決め党本部に上申することにしました。自民党福岡県連 原口剣生会長「自由民主党福岡県連は10区は吉村悠県議会議員を党本部の方にご推挙あげさせて頂きたい」吉村悠福岡県議「地域の声を広くお聞きして国政の場で議論の最前線に立たせて頂きたい。そのためにも実現力のある自民党10区の議席奪還をしなければなりません」◆公募と党員投票で結束図ったが・・・自民党は前回の衆議院選挙で福岡10区の議席を失っていて次の衆院選の候補となる支部長選びでは、党内の結束を図るため党員投票を実施しました。自民党員だけでの投票とはいえ、記者会見や街頭演説によって知名度を上げることや開かれた政党というイメージをアピールすることも狙ったとみられます。西南学院大学法学部 鵜飼健史教授「公募することのイメージアップ戦略、政党にとってみればより民主主義的な政党だという判断を下す余地があるのでそうしたアピール効果もある」◆選考から漏れた市議が「絶対出る」と表明党員投票の審査段階で自民党の大石仁人北九州市議は党員投票の結果に従うことを約束しなかったとして選考から漏れました。大石市議は今年2月の北九州市長選挙の際自民党の推薦候補を破った、武内和久市長を応援しました。支部長に選ばれず、自民党の公認が得られなくても衆院選に出馬する構えです。7月の面接後にはこう話しています。大石仁人北九州市議「(衆院選には)絶対出ます。きょうの面接を経てよりその気持ちが強くなりました。これは変えないといけない。未来のために」◆福岡9区も保守分裂の様相市長選挙で武内市長を応援した市議が党員投票の結果に関わらず衆院選への出馬に意欲を見せる構図は福岡9区も同様で、いわば市長選の”第2ラウンド”のような展開です。◆県連は自民党本部を牽制さらに自民党県連に気を揉ませているのが最終的に支部長を決める権限を党本部が持っていることです。北九州市長選挙では、自民党の麻生太郎副総裁が県連が選んだ候補の推薦への署名に応じず憶測を呼びました。県連の原口会長からは、8月9日、自民党本部を牽制するような発言もでています。自民党福岡県連 原口剣生会長「党本部で決まっていくのであれば地方の県連、こういったものは、今後いろんなお考えを提起してもそれが通らないという形になるのは残念ですから、党本部としてもちゃんとした形の中で、私たちの思い、このやり方をはじめに申した中でやっていますから、これについてはちゃんとした形の中で受け入れて頂くだろうと考えております」◆党員投票の結果を党本部が覆す可能性は?党員投票の結果を党本部が覆すことになれば、どちらに正当性があるのか選挙で有権者が判断することになると指摘します。西南学院大学法学部 鵜飼健史教授「公募自体に関しては、民主主義のあり方をできるだけ積み重ねるという意味では評価できる。その上でそうしたものを覆すような決定が仮にあるとするならば、それは私たち有権者が、その手続き自体に対して民主主義的な正当性があるかどうか判断を問われます」◆現実味を帯びてきた保守分裂福岡9区と福岡10区、ともに議席奪還を目指し党員投票で一致結束を狙った自民党県連ですが、思惑通りにはいかなったようです。党本部がどういう判断をしても保守分裂は避けられない状況です。オリジナル記事を読む https://rkb.jp/contents/202308/202308167458/