怪奇蒐集者　逢魔録　ウエダコウジ

出遭ってしまった者たちの 戦慄の追憶―― 「じじい※※※※から気ぃつけや…」　　 その男性、お顔だけがどこにも…　　　　 手首から下がなくて色だけが真っ赤な… 期せずして〝魔〟と遭遇してしまった人々… その恐怖の裏に潜む忌まわしい記憶が 語りに乗せられ、網膜に像を結ぶ―― 【収録エピソード】 1.真夏の地下室の解体現場。暑さに朦朧とし、ふっと意識が途切れそうになり慌てて顔を上げると、目の前に真っ白な人間の顔のようなものが浮かんでおり… 　頭蓋骨 2.体調を崩した祖母を見舞うため峠を越した隣村へバイクで向かった帰り。容態の落ち着いた祖母に挨拶をすると、途切れ途切れの声で彼女が耳元で囁いたのは…　 トンネルA 3.寝ている間に起きた不思議な現象と異様に冷えた部屋の空気。そんなことがあった翌日、帰宅して恐る恐る部屋の様子を見ると、一見異常のない中にただ1か所だけ…　 サメハハ 4.泳いでいると自分に近づいてきた人間の子供サイズの影のようなもの。それはまるで意志を持ったように行く手を塞いできて… 　海のなにか 5.1度目は開かずの踏切で、2度目は駅のホームで、そして3度目は…。運転士をしていた男性が避けることのできなかった悔恨とともに語った異様な惨劇… 　事故 6.「なあ…なんであの人死んだん？…」寝ている部屋の外で延々と交わされる物騒な会話。文句を言おうとカーテンを開けようとしたが、考えてみればその部屋は4階で… 　ベランダ 7.何度行こうとしても必ず邪魔が入り、どうしても行くことのできない神社。ある日先輩から誘われて不安を感じながらも出かけることに。だがその途中にあるトンネルで… 　トンネルB

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