今回取り上げるのは、ノジマによるVAIOの買収。ソニーから独立したPCメーカー「VAIO」を、あのノジマが買収するというニュースがあった。結論から言うと、この買収のビジネス戦略は「なし」だ。まず、このテーマを理解するためには、日本のPCメーカーと量販店のパワーバランスに注目する必要がある。現在、ヤマダ電機をはじめとした家電量販店の業績は非常に好調だ。一方で、日本のPCメーカーの利益率は低下の一途をたどっている。その理由は、製品そのものの差別化が難しくなり、販売現場での戦略が消費者の購買行動を左右するようになったため。「このPCが欲しいから買う!」ではなく、「店員さんがオススメしたPCを買う」という消費行動が増えているのだ。そして、販売現場では各メーカーが販売インセンティブを設定し、それが値引きに利用されている。ここで重要なのは、チェーン規模の大きな量販店ほど、このインセンティブを活用して値引きを大規模に展開できる点だ。(続く)