今回の「ありか、なしか!」というテーマは、なんとも“日本的”な発想だと感じ、少し寂しくなってしまう話題だ。何の話かといえば、外食時に食べ残した料理を持ち帰る際、その衛生管理についてガイドラインを策定しようという案が出ているらしい。食品ロスを減らす狙いがある一方で、持ち帰り後に何らかの衛生トラブルが起きた場合、店側の責任をどう定義するかが問題視されているという。◆外食の持ち帰り、自己責任が前提 食品ロス削減へ衛生指針案 https://news.yahoo.co.jp/articles/249f3c3422ddd99a50088be51b9fb39709910051 このような持ち帰りルールの策定そのものに懐疑的だ。ずばり「なし」である。もともと外食店で出された料理を持ち帰り、自宅で食べる行為は、基本的に消費者自身が責任を負うべきものだろう。アメリカには「ドギーバッグ」という文化があり、その語源は「犬に与える残り物」を持ち帰るという建前にある。つまり、「そもそも人間が食べるものではない」という前提があるからこそ、万が一体調を崩しても店の責任を追及する発想が生まれない。そうやって自己責任が当然とされている社会では、こうした問題はそもそも起こりにくい。一方、日本では、万が一持ち帰った料理で体調を崩せば、店や行政、ガイドラインを制定した側へ責任を求める動きが出る可能性がある。(続く)