フカボリBiz #019【さよなら、日産】

フカボリBiz #019【さよなら、日産】

 自動車業界を揺るがした、日産とホンダの経営統合交渉決裂のニュース。これは単なる「ケンカ別れ」という言葉では片付けられない、日本企業の根深い問題を浮き彫りにした出来事だった。 今回はこの統合破談劇を3つのポイントからフカボリしてみる。これを読み終えた時、あなたは「日本経済の未来」に、どんな希望を見出すだろうか……? 日産とホンダの“経営統合が破談”になるという。これを一言でいえば、「日産経営陣の体たらく」に尽きる。 では、このニュースを3つのポイントからフカボリしてみよう。 1つ目は、この期に及んで日産の経営者に危機感がまったくないということ。 2つ目は終身雇用や年功序列が残る企業の統合は難しいという現実。 そして3つ目に、今回の交渉決裂が、日本経済の急速な衰退を指し示すことになった。〈日産経営者に絶望的に欠ける「危機感」〉 まず1つ目は、日産の経営陣から危機感がまるで感じられない点だ。 そもそも、経営統合のきっかけは、日産が大幅な赤字に陥ったこと。現在、日産は単独での生き残りが厳しい状況に追い込まれている。 その事実だけでも現経営陣の責任は重大だ。にもかかわらず、いまだに「子会社化は嫌だ」「対等合併がいい」といった幻想を捨てきれていない。 どう見ても、いまの日産経営陣が“プロフェッショナルな経営”をしているようには思えない。 さらに今回の交渉でも、日産が自社を過大評価している節がある。 両社の時価総額は、ホンダが約7.51兆円に対し、日産は約1.64兆円(いずれも2月10日時点)。5倍近い差がある。それでも「対等合併」を望むのだから、ケンカ別れになるのも当然だろう。 ホンダとの交渉が流れた今、海外企業によるTOB(株式公開買付)は、いつ起きてもおかしくないと感じる。なかでも「台湾のフォックスコン(鴻海)が買収すべきでは」という意見もある。 だが私は、いっそのことルノーと統合するのがベストだと思っている。(続く)

http://www.nicovideo.jp/watch/so44636250