「新卒一括採用をやめる」。富士通が、そんな大胆な決断を打ち出した。実は、この方針転換が、いま企業に求められる本質的な採用戦略を映し出している。一体、日本型雇用はどう変わっていくのか? 富士通が「新卒一括採用を廃止すること」を発表した。私はこの決定を「あり」だと考えている。 これからの企業は「新卒一括採用にメリットがある企業」と「メリットがないと考える企業」に二分されていくだろう。 そして、新卒一括採用にメリットがないと判断する企業の特徴として、主に2つの条件が挙げられる。 第一に、中途採用市場において競争力を持っていること。 第二に、新卒社員を長期間教育する余裕がない業界や企業であること。 この2つの条件が揃っていれば、必ずしも新卒一括採用にこだわる必要はない。 特に、中途採用市場で優秀な人材を十分確保できる企業なら、新卒を1〜3年かけて育成する手間やコストをかけなくても、即戦力を得ることができる。すると、新卒を多く採用して長期的に育てる必要性が低くなる。 富士通は、SI事業やITベンダーとして幅広く事業を展開している企業だ。(続く)