ありか、なしか! #035【聖域に守られる「日本酒製造」の規制緩和】

ありか、なしか! #035【聖域に守られる「日本酒製造」の規制緩和】

戦後から約80年、日本酒の世界には新しい酒蔵がほとんど生まれていない。その背景には、財務省と業界が築いてきた“参入させない仕組み”がある。いまや海外でも注目されるSAKEだが、なぜ日本酒は、自由に競争できないのか? 業界の闇とも言える深層に迫る。 日本酒業界というのは、ある種の“闇”に包まれてきた。 戦後からおよそ80年、新たに酒造業へ参入した事業者はほとんど存在しない。これはなぜかというと、日本酒業界が財務省へ強く働きかけ、新規参入を事実上認めないよう制度を作ってきたからだ。財務省は酒・たばこ・塩といった旧専売品を所管しており、その影響力は大きい。 つまり、「競争にさらされると業界が崩壊しかねないから守ってくれ」という論理で、新規の酒蔵を許可しない体制が続いてきたわけだ。 私自身、クールジャパン関連の政府委員や規制改革の仕事に関わっていたことがあるが、その中で「日本酒はクールジャパンの文脈に入れるべきではない」と主張していた。その理由は、日本酒業界が長年、いわば“保護産業”として守られすぎていたからである。そんな守られた業界を、国際展開を掲げるクールジャパン戦略の中に含めるのは筋が通らないと私は考えた。 当然、この発言には業界から猛反発を受けた。(続く)

http://www.nicovideo.jp/watch/so45073496