換気扇の音だけがこだまする薄暗い部屋で、青年は一匹の魚と出逢う。歪なかたちをしたその魚は、どこか青年自身に似ている気がした。ぐったりとしていた魚は突然大きく跳ね上がると、中空をゆらゆらと浮遊しながら窓の外へ。路上の水たまりに消えていく魚を見つめていた青年は、ある不思議な空間へといざなわれていく。ひとりぼっちで、どこまでも暗いその世界はどこか青年の心象風景に似ていた。監督自身から見える世界の「生きづらさ」を幻想的なアニメーションで表現した短編作品。青年:橘内良平脚本・監督・アニメーション:崎村宙央/アニメーション仕上げ:河内康成、重村光陽、龍 駿仁、谷口智哉/CG背景制作:吉田 学(株式会社デジタル・メディア・ラボ)、李 芝涵(株式会社デジタル・メディア・ラボ)、富永卓実(株式会社デジタル・メディア・ラボ)、奥 大智/CG キャラクターモデリング:王 勇/コレオグラフィー:漆原良太、阪口咲太、森山 蓮/グラフィックデザイン:山﨑 涼介/音響監督・音楽:原田泰男(株式会社bpm)/音響制作:加藤みゆ(株式会社bpm)©SORAO SAKIMURA/講談社