いま改めて『アーロン収容所』を読む〈後編〉 ねこささやなぎの閑話休題 #30(2/2)

いま改めて『アーロン収容所』を読む〈後編〉 ねこささやなぎの閑話休題 #30(2/2)

大東亜戦争終結後、ビルマ(現ミャンマー)の英軍捕虜収容施設での抑留経験を綴った会田雄次著『アーロン収容所~西欧ヒューマニズムの限界』は、現在も版を重ね読み継がれる名著である。笹さんにとっては20歳の時に出会った、初めて最後まで読み終えた戦争の本であり、この本によって目を開かされた、人生を変えた一冊という。またこの本の一部は『新ゴーマニズム宣言 戦争論』で重要な場面に引用されている。著者・会田雄次は卓越した観察眼と表現力によって、日本人、イギリス人、インド人、ビルマ人、グルカ兵などの違いを描写していく。中でも注目すべきことは、有色人種に対するイギリス人の、完全に無意識の領域にまで染みついている差別心。そして、そんな状況に置かれたからこそ露わに見えてきた日本人の国民性。ここに描かれていることは、戦後80年を経ても全く過去のものにはなっていない。むしろ現在の問題として、いまこそ改めて読むべき本である!

http://www.nicovideo.jp/watch/so46186565